オーラルヘルスに生きた乳酸菌が効果的!福岡歯科大学で乳酸菌に関する疫学調査を実施

わかもと製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 堀尾 良宏、以下「わかもと製薬」)は、乳酸菌を中心としたヘルスケア製品の開発に取り組んでおり、生きた乳酸菌を配合した薬用歯みがきや、生きた乳酸菌と茶カテキンを配合したオーラルタブレットなどを発売しています。
この度、福岡歯科大学が、高齢の一般健康成人を対象にした乳酸菌に関する疫学調査を初めて実施しました。現在は解析の段階ですが、結果に期待が寄せられています。

 

【腸内だけでなくオーラルヘルスにも乳酸菌が作用する】
近年、生きた乳酸菌など人体に良い影響を与える微生物「プロバイオティクス」が、腸内環境の改善やピロリ菌の除菌効果などだけではなく、口腔内の環境改善作用があることが確認されています。
ヨーグルトが腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えて細菌のバランスを改善することはよく知られていますが、実は腸内と同様に口腔内のヘルスケアにもプロバイオティクスが注目されています。

 

【福岡歯科大学で初めて高齢の一般健康成人を対象に疫学調査を実施】
福岡歯科大学では、2016年11月から2017年4月まで、福岡県在住の62歳~79歳の健康成人30人(男性18人、女性12人)を対象とし、「口腔内細菌蒙(そう)に乳酸菌がどのような影響を与えるのか?」という調査を実施しました。これまで行われてきた乳酸菌に関する臨床試験では、主に歯科外来を受診する患者が対象でしたので、高齢の一般健康成人を対象とした初めての調査となります。口臭測定、プラーク付着量、歯周ポケット、歯肉出血、舌苔付着量、唾液検査を行い、現在は解析中。結果に期待が寄せられています。

試験方法は、症例数が少なくても比較的データのばらつきが少ないといわれるプラセボ対照交差二重盲検比較試験が採用されました。研究者にも被験者にも試験薬とプラセボ(偽薬)を知らせずに行う方法です。被験者を無作為に2群に分けて、それぞれのグループに試験薬とプラセボを、時期を交差させて投与して結果を評価します(下図)。

【参考資料】:
福岡歯科大学の廣藤卓雄教授らは、約10年前から乳酸菌が口腔内の細菌叢(そう)に及ぼす影響について研究を重ね、成果を報告してきました。

参考1【59人の健康成人に乳酸菌配合の歯磨き剤を使用してもらったところ、4週間後には唾液分泌の機能を改善し、プラークがつきにくくなることが判明】
乳酸菌の一種であるWB2000を使って臨床試験を行い、WB2000を配合した薬用歯磨き剤は乳酸菌無配合の歯磨き剤(プラセボ)と比較して、唾液分泌の機能を改善し、プラークをつきにくくさせることが判明しました。

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参考2【WB21配合の乳酸菌と茶カテキンの同時利用が、歯周病原因菌に対する抗菌性の増加、虫歯、歯周病、口臭のコントロールに有効だと判明】
虫歯原因菌と歯周病原因菌に対するWB21乳酸菌と茶カテキンの併用効果について検討しました。
その結果、WB21乳酸菌と茶カテキンには、これらの菌の増殖を抑制する作用があることがわかりました。また、WB21乳酸菌と茶カテキン同時添加で抗菌性が増加しました。

廣藤卓雄 教授(福岡歯科大学 総合歯科学講座 総合歯科学分野 歯学博士)
「診療領域として総合歯科、口臭クリニックを担当しており、医局員や研修歯科医とともに教育・臨床および研究に励んでいます。」

引用元:PR TIMES

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